
Ego Ella May - How Far
ロンドンのシンガーソングライター
Ego Ella Mayは、デビューEP【The Tree】を2013年にリリース。この【The Tree】では、後の2015年の1月にコラボレーション・トラック「I Hope We Never Break Up」をリリースすることとなるEmmavieを始め、Warren Xclnce, Reiss G, Siv, Mini Dといった複数のプロデューサーを招き、Neo-SoulとJazzを軸に、ややビート・ムーブメントの趣向を感じさせる作品だった。MTVではFloetryやErykah Baduあたりを比較対象に挙げて彼女を評価していたかな。
2013年の後半に入ると、Mini Dが手掛けた「Love Hard」をリリースし、2014年には、Soulection & IAMNOBODI (prod.)という追い風を受けたシングル「Underwater」~2nd EP【Breathing Underwater】を発表。デビューEPの軸だったSoul/Neo-SoulからFuture-beats/Soulへと大きく舵を取った2nd EPは、時代の潮流に乗っかったこともあり、グンと知名度を上げることとなる。
2015年の1月には、Marie Dahlstromのプロデュースや、そのMarie Dahlstromのプロダクションに大きく貢献しているAlfa MistとのコラボレーションEP【Epoch】などが特に有名なEmmavieの「I Hope We Never Break Up」のフィーチャリング・シンガーとしてEgo Ella Mayが登場。90' s R&Bのスロウ・ジャムを思い起こさせるサウンドとヴォーカル・アレンジ、そして、そこにフューチャー・ソウルのテクスチャを滑らかな手付きで織り込んでいく、懐かしくも懐古趣味では留まらないプロダクションは、Future-beats/Soulに偏り過ぎることもなく、とても好かった。
そして、今回公開されたEgo Ella Mayの新曲“How Far”は、デビューEPにも関わっていたReiss Gと、Wu-Luがプロデュース。メーンのタグはフューチャーソウルになっているけど、原点回帰とも言えるデビューEP時のEgo Ella Mayのスタイル=Neo-Soulナンバーで、クール&アンニュイなヴァイブが何とも言えない。やっぱり、フューチャー然としたトラックよりも、こういったタイプの曲を歌うEgo Ella Mayのほうがしっくり来るなぁ。
Ego Ella May - How Far