
iNDIG0 HiGH - “There's only one” (2013)
アートワークから勝手にビートメーカー×シンガーのデュオだと思い込んでしまったのだけれども、
iNDIG0 HiGHとはパリのインディペンデント・レーベル/コレクティブLaruche.Recordsに属しているシカゴ出身のプロデューサー / シンガー / ソングライターことビートメイキング・シンガーだそうだ。
ジャンルはElectronica、Neo-Soul、Trip-Hop、Jazz、R&Bにわたるらしいのだが、それらをブレンドしたAmbient/Electronica-soulもしくはSoulful-Hiphop/R&B路線。
2013年1月にリリースしている“R V M P D.”ではAmbient/Electronica-soul色が濃厚なビートテープを披露。今回お届けする
“There's only one”では、iNDIG0 HiGHの歌声も吹き込まれた (R V M P D.以前の作品でも歌っている) Soulful-Hiphop/R&Bというより、寧ろnu-soulという表現のほうが適しているのでは?といった感覚を本盤から受ける楽曲を披露している。まぁnu-soul自体が曖昧っていえば曖昧なのだけれども。
それはさて置き、電子的な冷たさは無く、ビートメイキングもふくよかさ、温かみを感じさせるものが多く淡い。そして、まるで頭の奥底に響くような繊細さとミニマリズムは、聴き手におぼろげな感触を植え付け、メロディーを歌うというよりは身体で感じたままに流れ歌うようなiNDIG0 HiGHの歌声が流れ込み「おぼろげ」な靄をより濃く深くしていく。
その「おぼろげな揺らぎ」を良しとするかが評価の分かれ目なのだけれども、ハマった時はそれ相応の中毒効果をもたらしてくれる。因みに#1、#3、#5の3曲はiNDIG0 HiGHがセルフProd.。
1. Fallin
2. Found
3. Everything You Do
4. Seductive Theory
5. Lifetime