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Morris Alan - “The Love Sessions”

12 27, 2012 | Tag,R&B,2010,R&B2010
Morris Alan - The Love Sessions


Morris Alan - “The Love Sessions” (2012) 

シングル“The Spirit Of Christmas” もシーズンに合わせリリースしたことで、ニュー・プロジェクトが12月にリリースされることは間違いないと確信させてくれたMorris Alanが、“The Love Sessions”を12月25日にリリース。
10月、11月、12月とリリース日が後ろ倒しになっていった現状からするとファンにとってはようやくのリリース。Morris Alanにとってみればファンを思い、じっくりと時間をかけ、丹精を込めて作り上げた作品だろう。

ではでは早速、Morris Alanの“The Love Sessions”に触れていきたいと思う。
のっけから申し訳ないけれども#2より#3。フューチャリスティックな舵取りから滲む浮遊感の上辺から、バックヴォーカルを重ね四方から降り注ぐようなヴォーカルを浴びせるMorris Alanの歌声が浮遊感と交じり快感と視覚効果を生み出すオフィシャル・シングル(#3-“U Make Me Say....”)である。
そして、続く#4。琴線を爪弾くように奏でられる甘酸っぱいkeysに、甘くも切なげに捩じれていくSynths。そこにMorris Alanの透明度の高いヴォーカルが多方面から寄せてはリスナーの心情を波立たせ、徐々に情感の触れ幅を大きくさせていく(#4-“Love Knocked Me Out”)
#5のインタールードを挟んだ後の(#6-“Ready For Love”)ではJoeの初期作にも似た女性キラーとも言えるエロくも決して猥雑過ぎない紳士的な艶を見せるヴェルベット・ヴォーカル&センシュアルなアーバン・サウンドが織り成す耽美な世界で包み込んでいく。因みに“U Make Me Say....”に続き発表されたシングル(#9-“These Feelings...”)もJoeの中期から後期にかけて聴ける雰囲気に微エレクトロを塗したセクシー路線なので、#6がツボならばコチラもチェックを。 (チェックを...何て言っておきながら何だけれども、“Let U Go”の記事の際に触れたように僕はこのエレクトロ/メインストリームっぽさが無くても良いと思ってる。ご時勢の流れで組まれてしまうのか?そういった要素がなくともMorris Alanはイケるのだから。)
(#8-“Let U Go”)はアコースティック・ヴァージョンとなる“Let U Go” (Stripped Down Studio Version)が特別に公開されていたもののオリジナル(アルバムVer.)・ヴァージョン。先行して公開されたアコースティックVer.の時点で、ざわめき揺れる心の水面(内側)を表現するような旋律を奏でるピアノ。思い廻るように刻々と放たれるパーカッション。狂おしいほどの歌唱。非常にシンプルな構成でありながら、終盤へと進むにつれて心の水面のざわめきが徐々に波立ち灯る情熱的なパフォーマンスへと変化していく様といい、とても聴き応えがあるものだったけれども、オリジナルではストリングスも加わり、より切なく狂おしい情景を掻き立てるドラマティックなアレンジがなされている。実は各シングルよりもオススメだったりする。

終盤では、どちらかと言えばここまでしっとりと聴かせていた分だけに新鮮にも感じる(#10-“Step Up”)と、[#11-“Let It Ride” (The A.I. Soul Dub Mix)]が用意されている。(#10-“Step Up”)は柔らかく起伏するアップ・ビートに押され、ウォームなMorris AlanのヴォーカルとReesによるラップが心地良く迫り出していく。バックヴォーカルの被せ方などなど、どことなくKay GeeがR&Bグループに提供していたプロダクションにも似たヴァイブを放つ順当な仕上がりでアルバムに華を添えている。
[#11-“Let It Ride” (The A.I. Soul Dub Mix)]は本人にその意図が無かったとしても、Dub風Mixという点も含めて全体を覆うシルキーなテイストに対する異色さという魂胆に思えてしまう。確かにダビーな処理はされているけれども、ビート・ムーブメントともされている昨今において数多のトラックメイカーが凌ぎを削り、ハイクオリティなトラックを生み出している現状からしてみれば精細を欠いた感は否めない。上手くは言えないが、国内盤のボーナストラック(Remix)のような感覚を僕は受けてしまった。

総評としては、ん?と思う点もありつつも、丹精を込めて作り上げたと感じさせてくれる良さもあり、Morris Alanの美声が満喫できる。そんな好盤に位置する作品だと思う。


-BIO-
Morris AlanはParis ToonとParis Toon自らが率いるブルックリンのジャズソウル・バンドMother's Favorite Childのアルバム“Baptism by Fire”におけるヴォーカリストと、ほぼ大多数の楽曲においてParis Toonと共にソングライティングに関与。因みにこの“Baptism By Fire”はSoultrainでもフィーチャーされている。勿論、Paris Toon & Mother's Favorite ChildのBaptism by Fireを取り上げていたのはSoultrainのみでは留まらず、批評家およびエンドリスナーから歓迎をもって迎えられた現代の売れ線先行マーケットに一石を投じるSOUL/FUNK/JAZZの一番搾りをドリップした意欲作。
このプロデューサーParis Toonを核とする素晴らしいサウンドに対して、時にネオソウル味をモダンに漂わせ、時に土臭く感傷的な歌声をソウルフルに、時にオーガニックに、時にファンキィに、時にエロ艶ティックな歌声をかましアルバムのクオリティを最大限に引き出していたシンガーでもあり、他には素晴らしいデビューアルバムを届けてくれていたTeri Tobinの“So Good to Me” (Ahmed SirourがProd.している) でのデュエットや、最近ではNik Westの“No Choice”のバックヴォーカルも務めている。


・Tracklist

1. Time (Intro)
2. I Still Believe (feat. KALIQ)
3. U Make Me Say....(feat. DAME LUKE)
4. Love Knocked Me Out
5. I Want U Here (Interlude)
6. Ready For Love
7. Encouraging Wordz (Hold On)
8. Let U Go
9. These Feelings...
10. Step Up (feat. REES)
11. Let It Ride (The A.I. Soul Dub Mix)

・Customer Ratings (12-27-2012)
※シングルがiTunes & amazonで販売されてきたので恐らく両ショップでも販売されるハズ。販売され次第、更新します。
※amazonにて販売を確認したため追記(12-30-2012)

amazon (JPN) ☆ - There are no customer ratings
amazon (USA) ☆ - There are no customer ratings
iTunes (JPN) ☆ - There are no customer ratings
iTunes (USA) ☆ - Unavailable
HMV (JPN) ☆ - Unavailable
TOWER RECORDS (JPN) ☆ - Unavailable
TOWER RECORDS (USA) ☆ - Unavailable

Morris Alan - “The Love Sessions”

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