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Yvonne Fair / The Bitch Is Black

01 30, 2011 | Tag,SOUL/FUNK,1970,SOUL/FUNK1970
Yvonne Fair / The Bitch Is Black


Yvonne Fair / The Bitch Is Black (1975) The Bitch Is Black - Yvonne Fair

ヴァージニア州リッチモンドで生まれ1958年のヒットナンバー"Maybe"を放ったN.Y.のフィメール・グループ"The Chantels"のメンバーとして活動した後に、James Brown Revueのシンガーとして採用されKing Recordsからリリースしたシングルでソロ・デビューを果たしたYvonnneは後の1968年にMotownとサインを結ぶ。本盤はMotownとサインを交わした翌年の1969年にMotown系列のレーベルSOULから放ったシングルに続くと言っても、なかなかに時間を要した1975年に発表されたアルバムで、制作の要として"Norman Whitfield"が参加。
James Brown Revueのシンガーとしてピックアップされたというバックボーンに深く頷けてしまうワイルドでファンキーな歌いっぷりにフォーカスし、ファンク・スタイルのトラック群をベースに纏めあげたアルバムは、Edwin StarrのナンバーをYvonne Fairカラーに塗り替えたA1-"Funky Music Sho Nuff Turns Me On"に始まり、MotownのスタンダードをリバイバルさせたYvonne Fairの代表曲として挙げられているA2-"It Should Have Been Me", ゆるやかな幕開けからパーカッションが加わり加速し始めると、曲はどんどんと舞い上がりより華麗に壮大に力強く昇り詰めていく解放感が素晴らしいGhostface Killahの"Stay"ネタのA3-"Stay A Little Longer", Stevie Wonder作、RufusのナンバーをカヴァーしたA5-"Tell Me Something Good"の前半。そして、Biz Markieの"Check It Out"やFat Joeの"Bad Bad Man", Jay-Zの"Where I'm From"などヒップホップ勢のサンプリング・ソースとしても愛され蜜な関係にある理由も聴けば一発で解ってしまうヘヴィーなB1-"Let Your Hair Down"に、Barbara GeorgeのカヴァーB3-"I Know (You Don't Love Me No More)", ジャンルという壁をワイルドなヴォーカルでブチ壊しロッキッシュでファンキーなサウンドがグルーヴを刻むB4-"Walk Out The Door If You Wanna", 締めのStevie WonderのカヴァーB5-"You Can't Judge A Book By It's Cover"の後半と、どの曲もYvonne Fair節がハジケ、アピールしまくる聴き応え十分の痛快な秀盤。
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Shirley Brown / Woman To Woman

01 27, 2011 | Tag,SOUL/FUNK,1970,SOUL/FUNK1970
Shirley Brown / Woman To Woman


Shirley Brown / Woman to Woman (1974) Woman to Woman - Shirley Brown

Aretha Franklinを若くしたようなとも言われるヴォーカルの持ち主"Shirley Brown"はアーカンソー州ウェストメンフィスで生まれ幼い頃から教会でゴスペルを歌い始めたというバックボーンによる、その力強くも表情豊かなヴォーカルが人気のソウル・シンガー。Albert Kingに見出されると1972年に"Oliver Sain"が手掛けた"I Ain't Gonna Tell"と"Love Is Built On A Strong Foundation"をリリース。Albert KingのバックアップもありStax Recordsからリリースすることとなった1974年産の本盤はヒットナンバーWoman To WomanをアルバムタイトルとしたShirley Brownのデビューアルバムとなり、Booker T & The MG'sの"Al Jackson"とStaxの創設者"Jim Stewart"がプロデューサーを担い、同じくBooker T & The MG'sの"Donald "Duck" Dunn"や"Lester Snell"などが参加。

R&Bチャート1位をマークしたShirley Brownの代表曲にして不倫ソングの代表曲でもあるB1-"Woman To Woman"が外せない1曲であることは勿論、後続のヒットナンバーとなったA1-"It Aint No Fun"や、Lorraine Ellisonのナンバーを歌い上げるA3-"Stay With Me Baby", ゆるやかに靡くしとやかなサウンドを背に胸の奥で昂ぶる想いをジワリジワリと滲ませていくような歌唱で奥ゆかしい情熱を表現するB3-"Passion", 揺ぎない想いを噛み締めるかのように歩むドラムス&ピアノに美しくもセンシティブなメロディで覆うストリングス、ほんのりと苦く甘酸っぱいオルガンと淡いホーンが包み込み、親しみやすい泣きのコーラスでリスナーの感情移入度を一気に高めていくサウンドに対し、嫌味を全く感じさせない力強くもエモーショナルなヴォーカルで曲の色彩・深みをグッと拡げていくバラードB5-"I Need You Tonight"などのバラード群ではシッカリと聴かせてくれるし、ブルージーな香りを吹き込むギター&オルガン、ファンキッシュなワウワウ&カッティング・ギター、滑らかに舞い上がるストリングス、ゆったりとした中にも力強い側面を見せるドラムスに、ゆとりを持たせたビターなヴォーカルが重なるクールなB6-"Between You And Me"や、軽やかにリズムを刻むドラムスに温かい音色をホーンが靡かせ徐々に熱を帯びていくと、ピアノも同調し力強くムードを盛り上げ、ダンサンブルなリズムで煽るパーカッションが更に輪をかけキャッチーなコーラスが流れ込むという掴みを押さえたグルーヴィーなB4-"I Can't Give You Up"などで煌くShirley Brownの姿も素晴らしいエバーグリーン。

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Mike James Kirkland / Hang On In There

11 04, 2010 | Tag,SOUL/FUNK,1970,SOUL/FUNk1970
Mike James Kirkland / Hang On In There
Mike James Kirkland / Hang On In There (1972) Hang On In There - Mike James Kirkland

Review
ミシシッピ州ヤズー出身のMike James KirklandがLA移住後、MCA用に制作を重ねてきたもののレーベル側が最終的に興味を示さなかった為、兄弟のBryanと"Bryan Records"を立ち上げて1972年に発表したものが本盤"Hang On In There"で、ニュー・ソウル・ブームの最中にリリースされた中身がMarvin GayeやCurtis Mayfieldの影響を受けた内容であるという点や、Earth, Wind & Fireの"Al McKay", "Garry Davis", "James Gadson"らのもたらしたグルーヴなどから「アンダーグラウンドなWhat's Going On」と評され、レアグルーヴ・ムーヴメントで再評価されたレアな1枚。
特におすすめなトラックは、張り詰めた緊迫感を描くベースと重なり煽るパーカッションに土臭さを含んだフルートが生み出すソウルフルかつスリリングなグルーヴがカッコ良すぎるA1-"What Have We Done",
解放感をたっぷりと含ませたパーカッション、ストリングス、ギター、ホーンに溶け込むナチュラルなヴォーカル&コーラスに心洗われるA2-"Where's The Soul Of Man?",
キャッチーなグルーヴが魅力でここ日本でも人気の高いヒップホップ・グループ"Ugly Duckling"の"I Did It Like This"の冒頭からネタとしても飛び出す不動の人気を誇る間違いなく本盤1,2のクオリティを誇るタイトル曲A3-"Hang On In There",
Four TopsオリジナルのカヴァーB1-"Baby I Need Your Loving",
他曲でも感じる解放感に心躍るような躍動感をプラスしたパーカッション、暖かい音色で彩るふくよかなホーン、優雅なストリングスとバックコーラスを背にMike James Kirklandが軽やかに歌い上げるウォームなグルーヴに酔うB2-"Give It To Me",
スムースに流れ込んでくる美しく清らかな甘口サウンドとマイルドなヴォーカルにノックアウトされてしまうB3-"Blota Blota"と8曲中6曲もピックしてしまいましたが...当時ヒットしなかったことが嘘のような充実の1枚に仕上がっています。
※CDには当時のLPに未収録の、7インチ"Prophet""Together""Love Is"を収録

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Dexter Wansel / Life on Mars

09 08, 2010 | Tag,SOUL/FUNK,1970,SOUL/FUNK1970
Dexter Wansel / Life On Mars


Dexter Wansel / Life on Mars (1976)


Review

~Dexter Wansel プロフィール & Life on Marsのゲストと愛されるネタ~
Dexter Wanselは当時のフィリーでは珍しかったRockとSoulを融合したRock色強めのグループ"Yellow Sunshine"のメンバーとしての活動や、1970年後期には"MFSB"のメンバーとしてMFSBを牽引した他、ソウルチャート1位をマークしたPatti Labelleの"If Only You Knew"や"Jones Girls", "The Jacksons", "Lou Rawls"らの制作関与をはじめ、Gamble & HuffとのワークをこなしPhiladelphia International Recordsのサウンド面を支えたフィラデルフィア出身のキーボーディスト/ソングライター/アレンジャー/プロデューサー。

そのDexter Wanselがフィメール・ヴォーカルトリオThe Sweethearts("Carla Benson"とIngramのメンバーでもあった"Barbara Ingram", Evette Benton)をバックヴォーカルに、Instant FunkのRaymond Earl(bass)とKim Miller(guitar), Scotty Miller(drums)といったフィリーのアーティスト・ミュージシャンを迎え1976年にリリースした初のアルバムが"Life on Mars"であり、この"Life On Mars"はKeyとシンセを駆使したコズミック・ファンクを軸にジャズ・ファンクをも聞かせる好盤であると同時に、Eric B. & Rakim, DJ Shadow, Kid 'N Play, Digital Underground, Chemical Brothers, Ghostface Killah, Lupe Fiasco, Panacea, Delaなど新旧数多のアーティストが本盤からサンプリング・ソースを抽出しているネタ盤でもあります。

そんな盤が贅沢なもので1977年産"What The World Is Coming To"と2枚組でリイシューされているうえに...お値段も手頃じゃあないですか、、、コレコレ⇒Life on Mars/What the World Is Coming To


~コズミック・ファンクベースにジャズ・ファンクを塗した魅惑のLife on Mars収録曲たち~
DJ Shadowも"In/Flux (Part 1)"で本ナンバーの終盤をサンプリング。ノンヴォーカルだからこそスピード感とスリルを伴ったダイナミックなサウンドがダイレクトに耳から入り込み目まぐるしくインパクトを各プレイヤーが与えていくフィリー・ソウルが宇宙を駆け巡るコズミック・ファンクA1-"A Prophet Named K.G.",
Keyとシンセが共鳴し合うフューチャリスティックなオープニングから宇宙もファンク愛で埋めるべく曲はファンキッシュに衣替え。宇宙の広大さとミスティックさを含ませたSweetheartsのバックヴォーカルの煽りとDexter Wanselのファンクかつスタイリッシュなプレイが重なる伸びやかな中盤を挟み、3:00台ではロッキッシュなエッセンスも加わりエクスプロージョン。壮大な物語のような感じをも受けさせるInstant Funkのメンバーのプレイも光る逸品コズミック・ファンクをLupe Fiascoも"The Cool"でサンプリングしているA2-"Life On Mars",
キュート?なオープニングからゲストヴォーカルTerry Wellesのヴォーカルが絡む聴き始めはPOPだなぁと感じつつ、キュートで甘酸っぱく優しい、その神秘的なドリーミング・サウンドと、ほっこりとした温もりに満ちたTerry Wellesの声に心を奪われていくバラードA3-"Together Once Again",
スリリングなオープニング~フィリーの残り香を鮮やかに振り撒いていくグレイトなストリングス/ホーン/フルート、本盤の特色でもあるコズミックなシンセが交錯し、その華麗さが極みへと昇り詰める華麗な序盤と、ソウルジャズ・エッセンスを振り撒くイカすもイカし過ぎなDexter WanselのKeyが魅了する中盤のジャズファンクが一体となり、一つの空間(トンネルのような)をスピード感、躍動感溢れるグルーヴで疾走するような爽快さとファンクさがタマラナイA4-"Stargazer",
Panaceaの"Orange Penicillin"ネタ。華美でもない、キャッチーなサウンドが施されているワケでもない。なのに地球と宇宙は一体だと感じさせてくれるようなピースフルで心温まるサウンド、歌唱がとても優しく深く包み込み満たし、研ぎ澄まされたKeyとシンセはどことなく懐かしく心をほぐし幸せな気分にさせてくえるB1-"One Million Miles From The Ground",
イケイケなドラムスにブリブリなファンキー・ベースにフォーカスしている時はヴォーカルが黒くナスティに聞こえ、ストリングス、ホーンが絡むサビでは爽やかに聞こえる。そんな黒々しさと爽やかさが入り乱れリスナーを掻き立てていくB2-"You Can Be What You Wanna Be",
Eric B. & Rakimの"I Ain't No Joke"やDJ Shadowの"Lesson 4", Digital Undergroundの"Gutfest '89", Kid 'N Playの"Last Night",などサンプリングネタとしても有名なドラムスにブッ飛びスペーシーなシンセが絡むコズミックさ、Lipsの"Bobby Malach"の奏でるサックス、アバンギャルドなKeyを筆頭としたジャジーなサウンドとの狭間でシンセが甘酸っぱく高めのキーで靡いてみせる。ファンクであり、ジャジーであり、甘酸っぱくもある。そんな贅沢な空間を体現した吟醸ジャズ・ファンクB3-"Theme From The Planets",
Dela feat. Talib Kweliの"Long Life"ネタ。部屋の灯りを落としてドップリと神秘的なサウンドながらセクシーさも兼ね備えた遊泳感たっぷりのサウンドに浸ることをオススメしたい大人な貴女へピッタリなB4-"Rings Of Saturn"とフィリー・ソウルが宇宙を駆け巡るコズミック・ファンク好き、フィリー・ファン必携の好曲8曲を収録。

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HE3 PROJECT / Chapter One

09 06, 2010 | Tag,SOUL/FUNK,1970,SOUL/FUNk1970
HE3 PROJECT / Chapter One
HE3 PROJECT / Chapter One (1971~1974) Chapter

Review

~HE3 PROJECTについて~
フリーソウル・コンピレーション・アルバム"free soul"にもバッチリ収録されている"Make it sweet"や"I Wouldn't Change a Thing"といった珠玉のレアグルーヴ・チューンをソロ名義においても放つCoke Escovedoの名盤"Coke"のデモとアレンジを担い、そのCoke Escovedo率いるラテン集団"Azteca"のキーボーディストとしてもCoke Escovedoを支えている"Herman Eberitzsch"が1970年代前半に、Aztecaのメンバー、Cokeでもその声を提供しているThe Loading Zoneの"Linda Tillery"に"Johnny Lovett"をヴォーカリストとして、そして"Tower Of Power horn section"を加えたプロジェクトHE3名義で1971年~1974年にレコーディングしていた未発表音源を再発掘した1枚が本盤"Chapter One"!

~Chapter One 収録曲~
Coke Escovedoファンならずとも"Coke"収録のオリジナルとなるA4-"Life Is Tourtred Love Affair", B1-"Make It Sweet", B4-"Easy Come Easy Go"の3曲は、もはや聴かずしてどうする?の領域に達するほどに必聴モノだし、ラテン・エッセンスをたっぷりと含ませ、ゆったりとリズムを刻むパーカッションとレイドバック感たっぷりのギターが描き出すぼんやりとした恍惚な世界の中で交わる官能を誘うメロウでセクシャルなフェンダーローズの旋律が身も心もほぐし...ディープな世界へとどっぷりと引きずり込むミディアム・スロウA1-"Rapture Of The Deep",
渋~く濃く唸るベースに折り重なるクールにグルーヴを刻む合い間合間でファンキーに跳ねる痛快なフェンダーローズと味付けは控え目ながら執拗にファンク熱を注ぎ続けるギター合わさり、クールでファンキーなグルーヴが最高に気持ちいいジャズ・ファンクA2-"Funk Punk",
ほっこりとした陽気が似合うハートフルでカラッとしたラテン・サウンドに身を委ねリゾート気分に浸りたくなるA3-"Appreciation",
Aztecaの情熱を奥底に含ませたような熱い鼓動が密かに染み出ていくような歌い口・優雅でセクシャルなサウンドにボッサ・アプローチの歌唱が絡むモダンなラテン・ファンク#B2-"We All Have Our Own Lives"も恐ろしいほどに耳と心をロックするファンタスティックな出来栄えで駄曲など皆無。メロウ~ハイスピード・ファンクまで魅惑のグルーヴが怒涛の如く詰まったオススメのSOUL/FUNK盤。

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くろふねオススメの1枚

  • Ephemerals - Nothin Is Easy
    Ephemerals
    “Nothin Is Easy”

    英Blues & Soul Magazineで五つ星を獲得!Hannah Williams and The Tastemakersの仕掛け人Hillman Mondegreenを中心とするロンドンのソウル・バンドEphemeralsのデビューアルバム 【Nothin Is Easy】 が登場。60's~70's Soulに対する敬愛をグツグツと煮込んだ「心暖まるソウル・ミュージック」が此処に。

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