Morris Alan - “Let U Go” (Stripped Down Studio Version)
Morris Alan - “Let U Go” (Stripped Down Studio Version) 2012
2012年10月にお披露目されるであろうMorris AlanのプロジェクトThe Love Sessions EPのリリース日はどうやら11月にスライドされたようなのだが、The Love Sessions EPからのリードシングル“U Make Me Say....”、同じくThe Love Sessions EPからのニューシングルとされている“These Feelings”に続き、“Let U Go” (Stripped Down Studio Version)が先日に公開され、実は数時間ほど前に“I Still Believe”のPreviewも新たに追加公開。プロジェクトのお披露目もほぼカウントダウン状態ではないだろうか。
さてさて、今回チョイスした“Let U Go” (Stripped Down Studio Version)は、恐らくはEPに収録されるであろうオリジナルのアコースティック・ヴァージョンをだそうで、Chaton Studiosのクルーと共にセッションを行っている。下記BIOでも少し触れていることなのだけれども、ソウル/ファンクを歌わせてもイケるMorris Alanの此処での姿は聴いているコチラが胸詰まるほどに狂おしいもので、まずその歌唱に吸い込まれてしまう。
ざわめき揺れる心の水面(内側)を表現するような旋律を奏でるピアノ。思い廻るように刻々と放たれるパーカッション。狂おしいほどの歌唱。非常にシンプルな構成でありながら、終盤へと進むにつれて心の水面のざわめきが徐々に波立ち灯る情熱的なパフォーマンスへと変化していく様といい、とても聴き応えがある。
が、“These Feelings”もそうだし、“I Still Believe”(Preview)も何と言うかエレクトロもしくはメインストリームっぽさが結構トッピングされていて勿体無い気がしてしまう。"悪い"とかではなく純粋にエレクトロ要素なしでも勝負できるシンガーだと感じているから尚更なのかもしれない。
-BIO-
Paris Toonと自らが率いるブルックリンのジャズソウル・バンドMother's Favorite Childのアルバム“Baptism by Fire”におけるヴォーカリストと、ほぼ大多数の楽曲においてParis Toonと共にソングライティングに関与。この“Baptism By Fire”はSoultrainでもフィーチャー。勿論、Paris Toon & Mother's Favorite ChildのBaptism by Fireを取り上げていたのはSoultrainのみでは留まらず、批評家およびエンドリスナーから歓迎をもって迎えられた現代の売れ線先行マーケットに一石を投じるSOUL/FUNK/JAZZの一番搾りをドリップした意欲作。
このプロデューサーParis Toonを核とする素晴らしいサウンドに対して、時にネオソウル味をモダンに漂わせ、時に土臭く感傷的な歌声をソウルフルに、時にオーガニックに、時にファンキィに、時にエロ艶ティックな歌声をかましアルバムのクオリティを最大限に引き出していたシンガーであり、他にはTeri Tobinの“So Good to Me”や、最近ではNik Westの“No Choice”のバックヴォーカルとしても参加している。